九州の大人気登山スポットである九重連山(くじゅう連山)でトレイルランニングに挑戦してきました。くじゅうでトレランは楽しいの?走るとどんな感じ?ランナーは多いのか?などなど、トレラン初心者である筆者ならではの視点から記事を書いています。是非最後までご覧ください!
九重(くじゅう)連山とは?
玖珠郡九重町から竹田市北部にかけて広がる「くじゅう連山」。
九州本土最高峰の中岳(標高1,791m)をはじめ、標高約1,700m級の山々が連なっており、“九州の屋根”とも呼ばれています。5月下旬から6月中旬にかけて、国の天然記念物に指定されているミヤマキリシマが山頂をピンクに染め、秋にはまるでじゅうたんを敷き詰めたかのように鮮やかな紅葉が山々を彩り、登山客を楽しませてくれます。
Wikipediaより
九州におけるハイキングの聖地と言っても過言ではないのでしょうか。九州ハイカーはもちろん、県外の知人も訪れている姿をSNSでよく見ます。
比較的高い山の少ない九州で最高峰(九州本土)を誇り、他では味わえない景色や雰囲気を求め多の方が楽しんでいます。
ルートについて
今回は長者原ビジターセンターをスタートし、途中『法華院温泉(ほっけいんおんせん)を経由、『中岳』『久住山』を踏破するコースに。ぐるっと右回りするかたちです。
日時:10月下旬のAM11時スタート
コースタイム:4時間29分(うち休憩49分)
距離:16.3km
累積標高:1172m
下り:1172m
長者原からスタート
今回は長者原から登りました。各方面からのアクセスも抜群でトイレや食事処まであります。
紅葉シーズンの最後ということもあり、長者原駐車場は満車。紅葉シーズンは臨時駐車場が開設されるらしく、今回はそちらを利用しました。(毎年開設されてるのかな?)
タデ原湿原を抜け、気持ちのよい森林に入ります。まずは法華院温泉方面を目指し、ゆるく登っていきます。紅葉シーズンギリギリではありましたが、色付いた葉っぱや落ち葉が心地よかった。
初めての坊ガツル、法華院温泉に到着
坊ガツルとは?
坊がつる(ぼうがつる)は、大分県竹田市にある標高約1,200mの高さに広がる盆地・湿原。九重連山の主峰久住山と大船山等に囲まれており、阿蘇くじゅう国立公園に含まれる。
Wikipedia
くじゅう連山の中に位置する無料のキャンプ場で、ハイキングのベースキャンプとして、またキャンプだけを目的に楽しむ人まで幅広く楽しめます。
九州最高所の温泉「法華院温泉」
坊ガツルから歩いて10分ほどの位置に「法華院温泉(ホッケインオンセン)」という山荘があります。こちらも超有名で、温泉への日帰り入浴はもちろん、食事や宿泊が楽しめます。
坊ガツル同様に知っていましたが、こんなに立派(失礼)だとは思わず感動しました。笑
今回は水の補給とトイレを利用させていただきました。
(水道、トイレが利用できます。※トイレ利用は無料ですが、寄付箱があるので任意で利用料を支払いましょう。)
急登!「白口岳」へ
本日1つ目のピークである「白口岳(シラクチダケ)」を目指して再スタート。
まずは白口岳の登り口である「鉾立峠(ホコタテトウゲ)」へ。ここまでの道のりは比較的簡単。振り返ると法華院温泉や坊ガツルが見えます。
白口岳の登りスタート
白口岳山頂へは始めから終わりまでずっと急登。道幅の狭さとかなり滑る黒っぽい土も相まって、なかなかペースは上がりません。(終始歩きw)
後から調べるとくじゅう連山の中でも屈指の急登だそうです。納得。
「中岳」、「久住山」へ
坊ガツルから白口岳の区間でぐっと標高を稼ぐので(400m up)、続いて目指す中岳までは比較的楽に進めます。
1kmほどの距離を平行移動できるためランができます。
出発して約半分の距離ではありますが、ここまでで遭遇したトレイルランナーはゼロ。ハイカーはやはり多かったですが、ランナーがここまで少ないとは思いませんでした。
タイミングなどもあるとは思いますが、少し意外でした。
九州(本土)最高峰「中岳」へ
少しだけ頑張って中岳山頂を目指します。比較的級ではありますが、足場もよく、すぐに山頂に。
ガスってました。以上。
久住山へ
続いて3つ目のピーク(本日最後のピーク)、「久住山」へ。
3月にハイキングで訪れた時はガスっていたのですが、今回は晴れ間に遭遇でき景色を堪能できました。くじゅう連山の中でもアクセスがよく、とても人気なのも納得ですね。
今回のピークハントはここまで。久住分かれ、北千里ヶ浜を経由して長者原へ帰ります。
不思議で魅力的、ずっと続いてほしい「北千里ヶ浜」
久住分かれからの下りを終えるとお目当ての「北千里ヶ浜(キタセンリガハマ)」に突入。近くにそびえる「硫黄山(イオウザン)」は近年まで硫黄を採掘されていたそう。今もなおガスが噴き出ています。
北千里ヶ浜一帯はガスの影響を受け、草木が育たない環境だそうで独特な雰囲気を持っています。
月面感ある雰囲気がナイスでした。(まだ行ったことないけど、宇宙)
シンプルにずっと続いて欲しいとさえ思えます。本日のハイライト!
北千里ヶ浜を抜けた後、諏蛾守越(スガモリゴエ)を越えて長者原へ下りフィニッシュ。
装備について
最後に装備、レイヤリングについて。
バックパックはSalomon ACTIVE SKIN8(サロモン アクティブスキン8)を使用しました。補給食やエマージェンシーキット、モバイルバッテリー、ウインドシェルを入れています。水分はソフトフラスク500mlを2本用意しましたが1/3程度が余りました。
レイヤリングはドライレイヤーっぽい肌着の上に、ベースレイヤーを着用。基本的には天気も安定していましたし、比較的暖かかったのでウインドシェルを着用することはありませんでした。
下半身は終始短パン(パタゴニア バギーズショーツ)で。個人的には我慢できる程度の藪でした。短パンで問題なし。
まとめ
とっても楽しい
結論、くじゅう連山でのトレランはとても楽しいと感じます。様々な景色が楽しめ、常に飽きないコースです。ランの移動スピードであればテンポ良く周ることができ、短時間で九重連山の「美味しいところ」を味わうことができます。
急峻な登り・下りも多くありますが、北千里ヶ浜のような平行移動もあるため、コースレイアウトに組み込めばランでの満足度も高められるのではないでしょうか?
テント泊ハイキングもしたくなる
ただ坊ガツルや法華院温泉などを見てしまうと、どうしてもテント泊でハイクをしたくなりますね。ゆっくりのんびり歩いて景色を堪能し、その夜は温泉に入ってテントで寝る。今回走りながら、そういうのしたいなと考えていました。笑
トレイルランナーの方もハイカーの方も、くじゅう連山を楽しみましょー!