福岡でテント泊縦走するなら福智山!【UL装備でテント泊-前編】

hike

どうも、fogの弟です。

先日福智山でのテント泊縦走(1泊)を行ってきたのでレポートします。

福岡でテント泊での縦走スポットをお探しの方、またテント泊登山にチャレンジされたい方におすすめの記事となっております。

ルート詳細

北九州・皿倉山をスタートし福智山でテント泊を行い、二日目は牛斬山を目指し下山先の「採銅所駅(サイドウショ)」をゴールとしました。
皿倉山の登山口まではJR八幡駅から徒歩でアクセスをしました。

八幡駅から採銅所駅までの区間は30kmほどの距離となりました。(登山道は24,5kmくらいかな?)

今回のルートを選んだ理由

久しぶりに長い距離を歩きたいなと考えていたところ、Google検索の結果今回のルートに決定。
福智山縦走を選んだ理由は下記の2点!

・福岡市からのアクセスの良さ
・テント泊可能な山小屋あり

起点・終点のアクセスが良好

旅の始まりはJR八幡駅。筆者の住む福岡市中心部から快速列車を利用して1時間ほどで到着。八幡駅から15分ほど歩けば登山口に着きます。ゴール地点にもJRの駅(採銅所駅)があるため、帰りにも困りません。

筆者のように車を持たない人間とって公共交通機関のアクセスの良さは山を選ぶ上で重要なポイントになります。
また今回のように縦走コースとなるとグルッと一周してスタート地点に戻るわけではないため、特に終点からのスタート地点(または自宅)までのアクセスが重要です。

荒宿荘という山小屋あり

福智山の頂上直下に「荒宿荘(コウシュクソウ)」という山小屋があります。筆者は最近初めて知ったのですが、福岡の山好きの方にとっては定番の山小屋らしいです。

久しぶりのテント泊、またソロ山行ということもあり避難小屋がある山を探していました。テント泊ではあるものの、近くに避難小屋があるのは心強いですね。
福岡で避難小屋のある山はかなり絞られるみたいなので、テント泊に挑戦されたい方には福智山オススメです。

JR八幡駅を出発

スタートは9月末の土曜日。割と直前に決まったこともあったので、バタバタ準備を進めたところスタート地点の八幡駅に到着したのは13時近い時間でした。

買い忘れていた補給食を購入し皿倉山へと向かいます。
八幡駅を南側に出ると正面に皿倉山が確認できます。山に向かって15分ほど一直線に進むと登山口に到着です。

八幡駅から見た皿倉山
八幡駅を南側に出ると正面に皿倉山が見えます

福智山を目指し歩く

皿倉山を抜けると登山者の数も減り、より自然を感じられるセクションが始まります。とはいえ九州自然歩道ということもあり標識は豊富にありますし、歩きやすい登山道が続きます。

今回の行程は福智山(901m)をピークに初日は上り、二日目は下り基調となります。

権現山からの眺望

日没を感じる

スタートから1時間半ほどして初日の小ピークである「権現山(ゴンゲンヤマ)」を超えたあたりでコースタイムを見直します。

このままのコースタイムで進むと日没後の山を歩くことになることに気が付きます。久しぶりのプチロングトレイルということもあり、スケジュール管理が甘かった。

ハイクからファストパッキングに変更

幸いにも装備はUL(ウルトラライト)ですし、足元はトレランシューズ。のんびりハイキングを楽しむつもりでしたが、予定外にファストパッキング的な山行に変更することになりました。

ファストパッキングとは?
ざっくり説明するとバックパッキング登山に、トレラン的要素を盛り込んだスタイルのことを指します。テント泊装備を持ちつつ、時には走ったりすることでよりスピーディーに山を楽しむことが出来る遊びです。

今回のルートは比較的平な区間も多く、早歩きや時には走ることもできました。

トレランコースとしても有名な福智山縦走コース

後日調べたところによると福智山縦走コースはトレイルランナーの方にも親しまれているそう。

僕が今回トレースしたコースを利用してトレランレースも開催されているらしいです。実際当日もランナーの方に2名ほど遭遇しました。

(実は筆者は最近トレランに挑戦しているのですが、今回の経験がそのきっかけとなりました。)

水場に注意

今回の山行でコースタイム同様に見通しが甘かったのが「水場問題」です。

皿倉山の登山口から福智山までの区間、『皿倉の泉』という皿倉山にある水場を最後にテント場まで補給が出来なくなります。(皿倉山の頂上をパスした場合)
およそ16~17kmの区間は水の補給が出来なくなるので要注意です。僕は完全にミスりました。笑

テント場である山小屋付近には豊富な水場があります。後ほど詳しく説明します。

沈みゆく太陽と競争

ファストパッキングに切り替え、早足やランで身体を進めます。Yamapが示すコースタイムの2/3で進むことが出来ればギリギリ日の入り前に間に合うことがわかっていました。

とはいえ深い山の中。日が傾き始めるとあたりは薄暗くなります。もちろんヘッドライトは装備していましたがソロでのナイトハイクだけは避けたかった。笑
西側の空の低い場所にある太陽を感じながら、体力の許す限りサクサクと進みます。

テント場まで残り5kmほどにある尺岳からのセクションは特に走りやすかった印象。歩きも心地良さそうでした。

林間に見える太陽
木々の間に見える太陽と競争をします

日の入り時刻数前に荒宿荘に到着

UL装備と若さも相まって(?)なんとか予定通りの時間で到着しました。ヘッドライト使わなくて済んだ。笑

テント場に着くと先客の二人組の方が楽しそうに宴会をされていました。

綺麗なトイレがある避難小屋

荒宿荘(コウシュクソウ)は1972年に建設された無人の避難小屋です。地元の山岳会のメンバーで作られたそうで、20人ほどの収容が可能な広さがあります。利用は無料です。
避難小屋の隣には綺麗なバイオトイレがあります。

外にはテーブルと椅子もありますし、デイハイクで福智山を訪れた登山者の方も多く利用されているそうです。

荒宿荘の全容
白い建物が避難小屋。奥の茶色の建物がトイレです。写真右側のスペースにテントを張ります。

テントは避難小屋の前の芝生スペースに張らせていただきました。 先客の2張り、追加で僕の1張りの計3つのテントが張っていました。スペース的にはまだ余裕があったので、ソロ用テントであればさらに3張りくらいは設置できる印象です。

荒宿荘に張られたSixMoonDesignsのlunarsolo
SixMoonDesignsのルナーソロ

すぐ近くに水場あり

小屋のすぐ下に「たぬき水」と呼ばれる豊富な水量の水場があります。水量もかなり安定している印象でしたので年中安心して利用できるのではないかなと思います。
かなり節約して水を飲んでいたので生き返ります。水って大事。

「たぬき水」という水場
荒宿荘のすぐ近くにある「たぬき水」という水場

最大の楽しみ。食事。

パスタソースとクッカー
このソース、リピートは無し。クッカーはエバニュー400FD。

今回の山行ではいつもよりも少しだけ食事を贅沢にしました。ということで固形燃料ではなくガスバーナーを使い、お湯をしっかり沸かせる装備に。

メニューは下記
・フランスパン
・パスタ
・コーンスープ

贅沢とは言ってもこんな感じです。笑
普段のアルファ化米オンリーに比べたら料理感はありますね。

フランスパンは優秀なのか?

今回の食事でのチャレンジとしてフランスパン(まるまる1本)を持参してみました。

リュックの中のフランスパン
バックパックに折り曲げて収納可能

Moonlight GearさんのYouTubeチャンネルで山行にフランスパンとピーナッツバター、それと簡単なスープを山に持っていくと話されており、個人的にこのスタイルにかなりヤられていました。

なんかものぐさな感じがしてカッコよくないですか?笑

ということで今回フランスパンを導入してみたのですが、結論大いにアリですね!

下記の点で優秀です。
・軽量
・すぐ食べられる
・カロリー豊富(1本で600kcalくらい)
・何にでも合う

ただ、筆者の好きな遊びである『バイクパッキング』の食料としては不向きですね。
フランスパンはどうしても嵩張ってしまうので、荷物の容積を可能な限り小さくしたいシーンには別の選択になります。

バックパッキングやファストパッキングでは今後活用していこうかなと思います!

Day1まとめ

コースタイムのスケジュール、水の確保等、山行に対しての自分の甘さが露呈した初日でした。下調べ&自分の能力を過信しないことって大事ですね。
ただ一方でランの楽しさを知り、山での遊び方に対する視野を広めることもできました。のんびり歩くのも楽しいけど、スピードアップして行動範囲を広げるのも面白いですね。
フランスパンが優秀ってことも判明しました。笑

是非後編もお楽しみください!

後編はこちら↓

九重連山・坊ガツルでのテント泊も紹介しています!

この記事を書いた人
フォグの弟

弟です。九州・福岡で暮らしてます。
バイクパッキングにハイク、最近はトレランも好きです。

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