UL装備でテント泊!福岡・福智山で縦走を楽しんできた【後編】

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どうもfogの弟です。先日投稿した福智山でのテント泊縦走の後編をお伝えします。1泊した荒宿荘をスタートし採銅所駅をゴールとする行程です。記事の後半では装備についてもご紹介しますので何かの参考にいただけると嬉しいです。

まだ前編を見てない方はお先にそちらをどうぞ!

下り基調のDay2

Day2はテント場である荒宿荘(コウシュクソウ)を出発し、『採銅所駅』をゴールに設定しました。9kmほどの工程を途中にピークを挟みつつ、全体としては緩く降っていくルートとなっています。

主要なピークは下記の流れになります。

荒宿荘(テント場)→福智山→赤牟田の辻→焼立山→山犬の峠→牛斬山→採銅所駅(ゴール)

テント場すぐ上の福智山山頂を目指す

まずはテント場からすぐの福智山山頂を目指します。軽く朝食を食べ、7:00過ぎに出発。風もそこそこに強く、残念ながら今回はしっかりガスが覆っていました。

福智山に登るのは今回が2度目。初めて登った2月末は山頂付近に雪が残り、簡単な雪山ハイクを楽しめた思い出があります。晴れていれば広く見渡すことができ、多くの登山者から愛される眺望を楽しむことができます。

福智山からの眺望
ガスに覆われた福智山山頂

朝の気持ちの良い時間を独り占め

筆者は普段、朝に弱い傾向があります。故に朝の気持ち良い時間にハイクを楽しめるのは、今回のようなテント泊を伴う縦走時のみとなります。

どんな山を歩くかもとても重要ですが、どの時間帯に過ごすのかもそれと同じくらいハイク満足度を上げる要因になるのでは?と考えています。もちろんお昼間も夕方もそれぞれに良さはありますが、やっぱり朝の時間帯はとても神秘的ですね。

霧に覆われた山中の画像
霧(fog)の中を進む朝

全体としては下り基調のルートではありますが、ピークはちょこちょこ存在します。中でも開始から3kmほど進んだ先の『赤牟田の辻(アカムタノツジ)』はしっかりきつい登りでした。

背中に福智山を感じながの急登は足にきます。反対に福智山方面に向かう際も、下りとしてはとても危険なのでお気をつけください。

赤牟田の辻にある看板
急登を登った先の看板

赤牟田の辻→焼立山→山犬の峠→牛斬山→採銅所駅

急登の赤牟田の辻を過ぎると3つの小ピークを通過します。まずは『焼立山(ヤキタテヤマ)。赤牟田の辻から5,600mほど進んだ先のピークです。ここを起点に集落へエスケープしていくルートもあるようです。(地図を見る限り最寄りの駅は採銅所駅っぽいです。)

続いては『山犬の峠』。焼立山を下ったあたりから、よりしっかりとした防火帯が出現します。気持ちよく上下する道を進むと山犬の峠に到着です。

山犬の峠から焼立山方面を振り返った写真
防火帯を進み、コースを振り返る。恐らく焼立山。

山犬の峠から30分程度進むと最後のピークである『牛斬山(ウシキリヤマ)』の麓に到着します。牛斬山の麓を起点に採銅所駅まで下るルートがあり、牛斬山の山頂はパスしても良いかなと思いましたが5分程度で登れるので登頂しました。

山頂からは近くに町も見渡すことができ、縦走の終わりを感じます。

牛斬山への縦走路
牛斬山への縦走路

採銅所駅へ

帰りの電車の時刻が決まっていたので先を急ぎます。牛斬山から採銅所駅までは3km弱、杉に覆われた登山道を進みます。登山道が不明瞭な箇所もいくつかあり、若干迷いながら降った記憶があります。

採銅所駅
採銅所駅

Day2の行程まとめ

無事目的の時刻に到着し乗車。乗り継ぎを行い、約2時間かけて福岡市博多駅まで帰ります。

二日目は行動時間2時間40分、距離にして8.9km、累積標高は458mアップの1166mダウンという行程になりました。時折急登を挟みながらも下り基調で歩くことができる、とても楽しい道でしたね。特に綺麗に整備された防火帯は気持ちよく歩け、福智山縦走ならではのおすすめスポットかなと思います。

地図を見るとエスケープルートが多くあるようなので、人それぞれに合わせたコース設定も可能かと思います。

装備のご紹介

ここからはサクッと装備について紹介します。(写真は別の山行から引っ張ってきたものもあります。)

バックパック

バックパックにはblooper backpacks以下:bbp(ブルーパーバックパックス)のMizunara30を使用しました。bbpは南アルプスの麓に工房を構える日本のガレージブランドです。ハイキングやフライフィッシングをバックボーンにアイテムを作られています。筆者は知人から譲り受けたため、オーダーメイドではありませんが実際にはカスタムオーダーが可能となっております。(いつかオーダーしてみたい!)

Mizunara30はおそらく廃盤?モデルで、公式サイトにもここ数年掲載されていません。30Lという容量も使いやすく、オーバーナイトでの使用にピッタリのバックパックです。このザックに関しては長くなってしまうのでこの辺りに。いつか記事としてまとめてみたいと思います。

ブルーパーバックパックのミズナラ30とアルトラのスペリオール
ブルーパーバックパックのミズナラ30

テント

テントにはSix Moon Designs(シックスムーンデザインズ)のLunar Solo(ルナーソロ)を使用。言わずもがな、ULスタイルで好きの大定番シェルターです。

軽量性と快適な居住感を両立したワンポール型のシェルターで、大好きなアイテムの一つです。

朝日にあたるルナーソロ
写真は別の日です。

寝具まわり

シュラフはモンベルのダウンハガー650#3(旧モデル)でした。気温は10度切っていないくらいだったはずで、特にエマージェンシーシートなど利用せず暖かく過ごせました。

マットはKLYMIT Static V2(クライミット スタティック V2)を使用。これまではクローズドセルタイプのマットを使っていましたが最近エアマット系を使い始めました。寝心地に関してはまだ慣れていない部分はありますが、携行性を考えるとクローズドセルには戻れませんね。 クローズドセルの場合、筆者は基本的に外付けをするのですが、今回のようなファストパッキングにおいては少し邪魔だったり。先を急ぐ移動の中で外付けしたマットの揺れや木々への引っ掛かりは小さなことですがかなりストレスになります。ファストパッキングにおいてバックパックの外に物を取り付けないことは結構重要かもです。

クッカー類

今回はガスバーナーをチョイス。より軽量化したい時には固形燃料を選びますが、少しだけ食事に拘りたかったのでしっかりお湯を沸かせるものを。食事に関しては前編に記載していますのでご覧ください。

クッカーはいつも使っているEVERNEW 400FD(エバニュー400FD)を使用しました。一回で沸かせる量(350mlほど)は限られていますが、ガスバーナーで繰り返し沸かすことができるので問題ありません。二人とかになるともう少し大きなサイズが重宝します。ソロ用クッカーとして抜群ですね。

日にかけたエバニューー400FD
エバニューー400FD

足元

シューズはaltra superior 4.5(アルトラスペリオール)をチョイス。アルトラの中でもスッタク(靴底の厚さ)が薄く、路面の状況をダイレクトに感じることができます。また片足250gちょっとと重量も軽く、体力的に辛くなってくる後半戦もハイクを楽しむことができました。

自然との距離を近付けてくれる大好きなアイテムです。

まとめ

福智山テント泊縦走の記録をまとめてみました。福岡市近郊でテント泊ができる山も案外限られている印象なので、このようなフィールドは大切にしていきたいですね。

スケジューリングの甘さから想定外にハードな山行となりましたが、同時に「ファストパッキング」「山を走る」といったジャンルにも興味がわくきっかけにもなりました。

のんびり歩いてのんびり料理をする、可能な限り早く行動し距離を伸ばす、走り回って体力の限界を楽しむ、自転車を使ってジャンルの垣根を超えた遊びを楽しむetc…
山での遊びは懐が深くて飽きませんね。

これからも山遊びの可能性を信じ、楽しんで行けたらなと思います。

この記事を書いた人
フォグの弟

弟です。九州・福岡で暮らしてます。
バイクパッキングにハイク、最近はトレランも好きです。

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