山遊びに対する興味が広くなるのと同時に、雪山での遊びにも当然のように惹かれていきます。筆者は九州・福岡県に在住しています。冬の雪を楽しむには少しハンデのある地域。
SNSを通して見る、「雪山登山」や「バックカントリースキー」がとても羨ましく、いつかは、冬季限定で雪の多い地域で暮らしたいなと考えるほど。
特に、そんな筆者の心を鷲掴みにしたアクティビティは「雪板(ゆきいた)」。
昨年あたりから「Moonlight gear」の皆さんが雪板で遊んでいる姿を発信しており、いつかはやってみたいなと考えるようになりました。
今回の記事では九州在住の筆者が大分県・九重(くじゅう)で雪板に挑戦してきた話を記事に残していきます。
超局所的なニーズに応える記事かと思いますw
九州でバックカントリーはできるのか?
そもそも九州でバックカントリーでの雪遊びができるのか?という疑問のもと、色々と調べてみましたが、結論は、「タイミングによる」という不確定なもの。
九重連山の山頂付近などの一部を除いて、冬季の間、常に雪が降って、溶けない場所はほぼ無いと考えて良いでしょう。
山間部の地域では年に数回、寒波が訪れたタイミングで雪が降りますが、そこから数日で、気温が上がると全て溶けます。
寒波直後の数日、九州内の標高の高い場所なら雪を楽しめる、というのが現状での結論です。
九州の中でも比較的雪の降る、大分県・九重あたりであれば、バックカントリーを楽しめる可能性はあります。(ここでいう「バックカントリー」はスキーやスノーボードをガッツリ楽しめるようなレベルのものではありません。w)
雪板とは?
雪板 (ゆきいた) は、サーフィンやスケートボードのように横向きになって木の板に乗り、ビンディングのような留め具で足を固定せず、金具もエッジもなしに雪の斜面を滑る遊び、スポーツである。また、ボードそのものの呼称でもある。
Wikipediaより
スノーボーダーである五明淳(ごみょうあつし)氏が発案し、長野県などを中心に始まった遊びのようです。
雪板の様子は下記の動画でチェック!
五明氏は「芽育雪板(メイクユキイタ))」というブランドで雪板の販売、イベントなどを実施されています。
本格的なバックカントリースキーのようなフィールドではなくとも、いろいろなシーンで気軽に楽しめる遊びとして近年注目をされているそうです。
また必要な道具も板だけと、かなりシンプルなため、ハイキングとの親和性が高い点も良いですよね。
雪板とスノートイの違いは?
雪板に似た「スノートイ」というアクティビティーがあります。同義として扱われることもありますが、正確には雪板は一枚の木から削り出したものを差し、スノートイは合板を貼り合わせて製作されたものを指すそうです。(単純に板のレングスが長いものを雪板、短いものをスノートイとするケースも見受けられます)
またアクティビテーの違いとしては、雪板はある程度降り積もった新雪を必要としますが、スノートイは踏み固められた雪などでも楽しめるそうです。
スケートボードを改造したスノートイで
今回は兄が作成したスノートイでチャレンジしてきました。写真を見ていただけると分かるのですが、スケートボードからウィールを外し、デッキのみにしたもの。
ボードの先端にはリーシュコード、簡単なデッキパッドを貼り付けています。
なんか、やってくれそうな雰囲気は出てますね。
選んだのは「一目山」
フィールドに選んだのは「一目山(いちもくざん)」。
昨年のGWに実施したバイクパッキングのルートとして訪れたことがあったので、どんな感じの斜面かなども把握していました。
バイクパッキンの様子はこちら!
シーズン一番の寒波も到来したタイミングだったため、しっかりと雪はありました。
くじゅう森林公園スキー場の駐車場をお借りし、ハイクアップ。
登山道をトレースする形で進みましたが、膝上までは雪が積もっていました。九州でも場所・タイミングさえ合えばそこそこの雪景色は楽しめるんだなと、嬉しい発見です。
ハイクアップ後、まずは最高の景色を前に昼食。
目の前には雪景色の九重連山が広がります。
最高の雪中キャンプも出来そうだな、、
うまく滑れるのか?
肝心の滑りですが、結論、スケボーのデッキだとちょっと厳しいかも!です。
というのも、
①デッキ面積が狭いため、浮力が足りず雪に埋もれてしまう
②裏面に溝(チャネル)がないためにクルクルと回ってしまい、進行方向が定まらない
特に①は結構重大で、傾斜が緩いところではその場で埋まってしまいました。
当日のコンディション(新雪。30~40cmくらいの積雪)であれば、しっかり長さのある雪板が必要なのかなと思います。
インスタに動画を載せているのでご覧ください。
まとめ
近年注目の「雪板」に、九州でチャレンジした話を紹介させてもらいました。
九州でもバックカントリーっぽい遊びはできるみたいなので、次の冬も今回の反省をいかしてガッツリやってきたいですね。
まずは寒くなる前に雪板の自作。雪板で遊べそうな場所があったら教えてください!